卒園生は200万人☆創立50周年「ぐるんぱのようちえん」を語る
1966年に発刊された「ぐるんぱのようちえん」は、今年で51年目を迎えます。
50年間、日本中のみんなに愛され続け、ダブルミリオンの圧倒的人気を誇る「ぐるんぱのようちえん」。
今回は、数ある幼児向け絵本の中でも一線を画す、「ぐるんぱのようちえん」の魅力を追究したいと思います。
「ぐるんぱのようちえん」西内ミナミ作 堀内誠一絵 福音館書店
「ぐるんぱのようちえん」の作者は?
テンポのあるお話は、西内ミナミさん。
広告ライターとして勤めていた西内ミナミさん。
「おもいついたらそのときに!」「しっこっこ」など、絵本の文も数多く書いていらっしゃいます。
味がある絵は堀内誠一さん。
堀内さんといえば、「こすずめのぼうけん」や「くるまはいくつ?」など、比較的写実的な絵も描かれる方ですが、この「ぐるんぱのようちえん」は一味違って躍動感のある絵が印象的です。
「ぐるんぱのようちえん」のお話は?
ひとりぼっちのぞう、ぐるんぱは、寂しくて涙を流していました。
ある日、仲間のぞうたちは会議を開いて、汚くて臭いぐるんぱを洗って働きに出すことに決めます。
それから、ぐるんぱの仕事探しの旅が始まります。
ビスケット屋、靴屋などを訪ねますが、何を作っても大きすぎて、受け入れてもらえないぐるんぱ。
次々に仕事を変えて、たどり着いたのは子だくさんのお家。
さて、ぐるんぱはどんな風に活躍できるでしょうか。
「ぐるんぱのようちえん」の魅力は?!
~自己実現のストーリー~
「ぐるんぱのようちえん」の素晴らしいところは、単なる繰り返しのストーリーに終わらないところです。
このお話の最後にあるのは、「オチ」と言えるほど軽いものではありません。
「ぐるんぱのようちえん」では、ひとりぼっちで泣いていたぐるんぱが、途中失敗して落胆しながらも、その失敗をも活かして、最後にはみんなの役に立つ居場所を見つけます。
そうです。これは、ぐるんぱのサクセスストーリーです。
そこには、自分に合った仕事を見つけて自己実現するぐるんぱの姿があります。
今までの失敗も、コンプレックスだった体の大きさも、すべてが無駄ではなかったのです。
みんなから必要とされて、笑顔を取り戻したぐるんぱ。
これほどのハッピーエンドがあるでしょうか。
~堀内誠一さんの勢いあふれる絵~
「ぐるんぱのようちえん」の魅力として外せないのが、堀内誠一さんの絵です。
一度見たら忘れない勢いのある絵は、ぞうのぐるんぱの若さや有り余るパワーを表しているかのようです。
見開きいっぱいの絵のページと、ぐるんぱとぐるんぱの作った品物のページが交互に出てくる切り替えは、ぐるんぱの期待と落胆の差を引き立てます。
また、最初にぐるんぱがひとりぼっちで泣いているシーンは暗いトーンで、最後にぐるんぱがみんなから必要とされたシーンは鮮やかに描かれています。その対比はまさに、ぐるんぱの心を表しているようです。
絵本の中には、なんと、ぐるんぱが書いた字も出てきますよ~♪
~子どもの夢がいっぱい~
「ぐるんぱのようちえん」の魅力は、ストーリーや絵だけではありません。
お話の中に出てくるアイテムもまた、子どもの夢がつまっています。
特大ビスケット、スポーツカー、ピアノ…
子どもたちの憧れのアイテムが次々に登場します。
極めつけは、タイトルの「ようちえん」。
その理由は、お話の最後に明らかになります。
いかがでしたか?
「ぐるんぱのようちえん」はいつでも入園OK!
まだ読んでいない方は、一度は読んでみてくださいね。
読んだことのある方も、時を経てまた違った視点で楽しめるかもしれません
絵本の中には、他にも、楽しい幼稚園や保育園がいっぱい♪
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