推薦図書の表紙を飾った絵本はさすがだった!「こねこのぴっち」
図書館の推薦図書の表紙を飾った絵本「こねこのぴっち」
一見すると地味かな?お話が長すぎるかな?と思えたのに、子どもを惹きつける魅力がある不思議な絵本、「こねこのぴっち」。
「こねこのぴっち」文・絵:ハンス・フィッシャー 訳:石井桃子 岩波書店
図書館の幼児向けの推薦図書の表紙に選ばれていました。
「こねこのぴっち」のおはなし
たくさんの動物と暮らしているリゼットおばあさんの飼い猫のうち、こねこのぴっちだけはちょっと変わっていました。ほかの動物になりたいと思ったぴっちは、ひとりでおんどりややぎやあひるやうさぎの真似をしますが…ハプニングに見舞われ高熱を出してしまい、おばあさんや動物たちに手厚く看病してもらうことになります。
家の周りで起こった出来事ですが、小さな子猫にとっては大冒険!のお話です。
冒頭では語りかけるような文で登場人物の絵を追って紹介したり、ぴっちの回復を祝うパーティーの様子が絵だけで描かれているページがあったりと、「絵を見る」ことにウェイトが置かれている絵本らしい絵本です。
一方で、文章も長く、一見ラフな絵のタッチも子ども向けというより大人っぽく見えました。
1965年発行の歴史を古い絵本で、正直な話、図書館の推薦図書に紹介されていなかったら、手に取る機会はなく、内容も知り得なかったかもしれません…
けれども、推薦図書の、それも表紙を飾る絵本。
まずは一回読んでみようと手に取ったら…
これが大正解!!
長いお話なのに、子どもがしっかり聞いてくれるんです。
しかも、何度も何度も読んでとせがまれ、一度返却してた後も目に留まるたびに借りたがりました。
オススメは大型絵本
実は、最初に紹介した「こねこのぴっち」は大型絵本。
もっと手に取りやすい大きさの岩波の子どもの本シリーズもあるのですが…
もとの絵本とは違って縦長なので、表紙のデザインも異なり、中の絵と文の配置も異なります。
そして、オススメはやっぱり大型絵本の方です。
「こねこのぴっち」は、絵と文が一体になっていることが魅力の絵本なのですが、小さいサイズの版だと、絵と文が別々のページに別れてしまいページをめくらないと絵が見えない箇所があるからです。
大型絵本なら、文と絵がページをめくらなくても見ることができます。
「こねこのぴっち」の生まれる前を描いた「たんじょうび」
「たんじょうび」文・絵:ハンス・フィッシャー 訳:大塚勇三 福音館書店
「こねこのぴっち」の前のストーリーがこちら、「たんじょうび」。
ぴっちの飼い主、リゼッテおばあちゃん(リゼットおばあさん)のお誕生日を動物たちが祝うお話です。
この作品「たんじょうび」の最後でぴっちは誕生し、他の猫とはちょっぴり違った子猫の冒険物語「こねこのぴっち」へのつながりを予感させる結びとなっています。
お気づきのように、「こねこのぴっち」と「たんじょうび」では訳者も出版社も異なります。
そのため、登場人物の名前まで違ってしまうのは、ちょっと違和感もありますが…
少し大きい子なら、その違いも翻訳ということだと理解できるかもしれません。
かわいいぴっちグッズも発見♪
今日の絵本
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長男4歳 次男1歳
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