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きれいな言葉遣いを覚える!初めての冒険を描いた名作「こすずめのぼうけん」

大空をはばたく一羽のこすずめ。今回は、幼稚園でも人気の高い不朽の名作、「こすずめのぼうけん」をご紹介します。


「こすずめのぼうけん」 ルース・エインズワース作 石井桃子訳 堀内誠一絵 福音館書店 (こどものとも傑作集)

 

「こすずめのぼうけん」の作者は?

すずめは日本でも親しみのある鳥ですが、「こすずめのぼうけん」のお話はイギリス生まれ。
もとは、児童文学作家のルース・エインズワースさんが、BBCラジオ番組向けに作ったお話ということで、絵本ではありませんでした。

日本語の絵本が出版されたのは、1977年。
石井桃子さんの訳では、登場人物による言葉遣いの違いや鳥の鳴き声の違いを楽しめます。 また、堀内誠一さんの絵では、刻々と変化する空の色や種類の異なる鳥の姿形や鳥の巣が見事に表現されています。

イギリスから海を渡ってきたお話が、石井桃子さんと堀内誠一さんの手によってとっておきの絵本に仕上げられた、この、「こすずめのぼうけん」。
40年経った今でも多くの子どもたちに選ばれています。

 

「こすずめのぼうけん」のお話は?

すずめの子どもが、初めて空を飛ぶ練習をします。
ところが、母さんから離れて遠くに飛びすぎてしまうこすずめ。
休憩するために、他の鳥の巣を見つけては訪ねますが、種類が違うので中へ入れてもらえません。
だんだん空も暗くなってくる中、疲れ果てたこすずめは、一体どうなるのでしょうか…。
大変な冒険の果てには、ほっとする結末が待っています。

 

「こすずめのぼうけん」の思い出

長男は、「~頂いてもいいでしょうか?」という表現を、この絵本で覚えました。
外でも、食事のときなどにぽろっと出るので、言葉遣いが丁寧だとほめられました。
「こすずめのぼうけん」に出会わなければ、3歳で謙譲語を使うことはなかったかもしれません。

冒険したい気持ちと守ってもらいたい気持ちを満たしてくれる、お話も気に入ったようです。
何度も繰り返し読みました。
甘えたい気分のときには、こすずめになりきって、「お母さんの翼の下に入りたい」と言ったりします。

こちらもオススメ ~石井桃子さんの手がけた冒険の絵本~

「ちいさなねこ」 石井桃子作 横内襄絵 福音館書店
「こねこのぴっち」 ハンス・フィッシャー文・絵 石井桃子訳 岩波書店

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 今日の絵本
「よるくま」「かず」「パンができるまで」「ドアがあいて…」「Miffy」
長男3歳 次男1歳

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