長男が怖くて眠れなかった?!懐かしの「ぼくは王さま」
今週のお題「怖い話」
最近は、一人で本を読む小1長男。
お気に入りは、危険生物の図鑑(小学館NEO)😅
そんな長男が珍しく、一冊の本を勧めてきました。
「この中の、ウソとホントの宝石箱が、すごい怖い話。怖くて一晩中、眠れなかったよ。読んでみて」
「ぼくは王さま」作:寺村輝夫 絵:和歌山静子 理論社(フォア文庫)
なんと、私も主人も子供の頃読んだ、超ロングセラーの王さまシリーズの1冊目ではないですか。
(アマゾンのフォア文庫でベストセラー1位になっていました!)
「ぼくは王さま」には、4つのお話が入っていて、「ウソとホントの宝石箱」はその中の一つです。
さて、本を受け取った私は、ひとつの疑問が浮かびました。
あれ、王さま、ひげが生えている。
王さまは、大人ではなく子どもだったような記憶があったので…。
本の中の王さまは…大人でした。
何しろ、最初のお話、ぞうのたまごのめだまやきでは、王さまの子どもが誕生するんですから、一児の父なわけです。
でも、王さまって、とってもワガママだし、世間知らずで考えが浅かったりして、周りをふりまわしてしまう…まさに、子ども。そして、子どものように純粋。
だから、子どもだと記憶違いしていたようです。
話を戻して、長男が「怖くて一晩中眠れなかった」と言っていた「ウソとホントの宝石箱」を読んでみました。
怖いというのは、おばけや事件の怖さではありません。
何もかもお見通しの宝石箱が、ジリジリジリジリ…
人間の力を超えたモノー魔法の宝石箱によってウソがばれてしまうかもしれない怖さ、ウソにウソを重ねる怖さ、自分の心と向き合う怖さ。
なかなか考えさせられるお話です。
王さまだけでなく、大臣や博士もウソをつくところが滑稽でありリアルでもあり、そんな大臣や博士の姿を通して、王さまは(そして読者は!)自分自身を振り返ることができます。
ちなみに…
怖くて眠れなかったのは、本の中の王さまでした。
読者である長男は、寝ているはずですが💧
きっと、王さまになりきって読んだあまり、王さまが体験したことを自分も「体験した」ために、「怖くて眠れなかった」と話したのでしょう。
これは、「ウソ」ではなく、子どもらしい「思い込み」。
そこまで追体験できる物語の力はさすがです。
時代を越えても色あせない名作ですね。
今日の絵本
「ベーコンわすれちゃだめよ!」「おこりたくなったらやってみて!」「おにのいしだん」「だるまさんが」「じゃあじゃあびりびり」「でてこいでてこい」
長男7歳、次男4歳、3男0歳
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