くりかえしの名手、ハッチンス!兄弟への優しいまなざし
皆さま、パット・ハッチンスというアメリカの絵本作家をご存知ですか?
名前は知らなくても、パパママ世代が子どもの頃から人気で、日本でも数多くの作品が出版されているので、誰もが一度は読んだことがあるのではないでしょうか?
ハッチンスの中でも特に有名な作品は、こちら。
「せかい一わるいかいじゅう」シリーズ
「せかい一わるいかいじゅう」作:パットハッチンス 訳:乾侑美子 偕成社
赤ちゃんが生まれてお姉ちゃんになったかいじゅうの女の子のお話。
何が面白いかって、かいじゅうの世界では「わるい」方がいいっていうこと。
だから、弟ばかり注目を浴びてちょっぴり切ないお姉ちゃんにスポットを当てながらも、ユーモアたっぷりの楽しいお話になっています。
「ティッチ」シリーズ
「ティッチ」作:パット・ハッチンス 訳:石井桃子 福音館書店
こんどは、お兄ちゃんお姉ちゃんのことが羨ましい、ティッチのお話。
少し年の離れたティッチですが、お兄ちゃんお姉ちゃんと同じ土俵では勝負できないのなら、アイデアで勝負です!
兄弟のあるある、お下がりを題材にした「ぶかぶかティッチ」「きれいずきティッチ」もオススメです。短いお話なので、小さい子から読めます。
「おたんじょうびおめでとう!」
「おたんじょうびおめでとう!」作:パット・ハッチンス 訳:わたなべしげお
以前も紹介しました↓ 4歳のお誕生日を迎えた男の子サムくんが主人公のお話です。
サムくんはハッチンスの次男さんとのことですが、このお話には、子どもがサムくんひとりしか登場しません。お誕生日だからこそ、サムくんだけに注目しているのではないでしょうか。次男さんへの深い愛情が感じられます。
結末でなるほど!と思わず納得。繰り返しの2層構造になっている、これまたハッチンスならではと言える傑作です。
いかがでしたか?
今回は、お母さんでもある絵本作家ハッチンスの、兄弟の上の子、下の子それぞれに向けられた優しさの感じられる作品をご紹介しました。
まだまだオススメがあるので、次回もハッチンスの作品をとりあげます。
お楽しみに!
今日の絵本
「1つぶのおこめ」「ないたあかおに」
「じゃあじゃあびりびり」「おつきさまこんばんは」「くだもの」
長男7歳、次男4歳、3男0歳
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