「世界一受けたい授業」の親子で読みたい絵本
2020年5月16日放送の日本テレビ「世界一受けたい授業」で、絵本が特集されていました。
芥川賞作家、又吉直樹さんおススメの絵本ということで、たくさんの絵本が取り上げられていましたが、その中で、気になった本をご紹介します!
「ママはかいぞく」作:カリーヌ・シュリュグ 絵:レミ・サイヤール 訳:やまもとともこ 光文社
フランス発、乳がんの闘病をするママの実話から生まれた絵本です。
一見するとママが海賊として奮闘するお話なのですが、実は手術の傷や治療による吐き気や脱毛など、病気と治療による変化を海賊になぞらえてママが子供に伝える話でもあるとのこと。
この絵本は、医療者の目から見ても、画期的で素敵です。
例えば「余命1ヶ月の花嫁」のように、ガンといえば死んでしまう話の方が話題になり(メディアで消費され)がちですが、今はガン=死ではありません。世の中にはがんサバイバーの方が大勢いらっしゃって、その人たちが治療や再発の恐怖と闘いながらも活躍できることが求められています。
「ママはかいぞく」は、そんなママにスポットを当てたところが新しく、子供にわかりやすくユーモアのある伝え方も秀逸で、ぜひ読んでみたい1冊です。
「おこりたくなったら やってみて!(ガストンの気分をととのえるえほん)」作:
オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ 訳: 垣内 磯子 主婦の友社
コロナ禍の自粛中にぴったり!
行き詰まり、不安を抱えて、ついイライラしてしまう毎日に、その場でできる気分を整える方法をこの絵本が優しく紹介してくれます。
大人も子供も効果があるみたいで、私もやってみたいと思います。
シリーズで、他に「かなしくなったら やってみて!」「こわくなったら やってみて!」があります。
「もしものせかい」 作:ヨシタケシンスケ 赤ちゃんとママ社
わが家でも、絵本デビュー作「りんごかもしれない」などなど、子供たちが愛読しているヨシタケシンスケさん。
一読すると、今まで読んだことのあるどの絵本とも違う、その独創性に驚かされます。
大人にも楽しんでもらいたい、とのこと、納得です。
この「もしものせかい」は、心の中にある「もしも」がテーマ。
今とは別の選択肢「もしも」は、
お題「#おうち時間」
誰もが思い描いたことがあるのではないでしょうか。
ヨシタケシンスケさんの絵本は他に、「おしっこちょっぴりもれたろう」や「わたしのわごむはわたさない」「あるかしら書店」なども紹介されていました。
「むれ」 作:ひろたあきら KADOKAWA
2019年MOE絵本屋さん大賞で新人賞を受賞し、気になっていた1冊!
作者は芸人のひろたあきらさん。
文章量は少なくゆるかわいいイラストながら、実はメッセージ性のある絵本です。
「むれ」って、そこに属さない人を排除するリスクがあるんですよね。
本当は、「みんなちがって みんないい」はずなのに…
そのことを、金子みすゞとは全く違う角度から伝えてくれます。
「とうめいにんげん」など、ちょっとひねりのある「むれ」が出てくるので、小学生になった長男も楽しんで探していました。
自粛中、お出かけができなくても、絵本の世界は無限大!ですね。
ヨシタケシンスケさんの過去記事↓
ついイライラしちゃう育児の過去記事も↓
今日の絵本
「みち」「Five Classic Tales」「ひまわりのおか」
長男6歳 次男4歳 三男0歳
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