マニアック?虫垂炎(盲腸)の手術の絵本3選
子どももかかりやすい大きな病気のひとつ、盲腸。正確には虫垂炎と言います。
かつては盲腸炎と言われていましたが、盲腸の先にある虫垂という部分が炎症を起こす病気です。
今回は、そんな虫垂炎の手術が描かれている絵本をご紹介します!
虫垂炎(盲腸)の手術を描いた絵本3選
幼い姉の心の成長を描く「いもうとのにゅういん」
「いもうとのにゅういん」作:筒井頼子 絵:林明子 福音館書店
妹が盲腸で手術をすることになったときの、お姉ちゃんにスポットを当てた絵本です。
ひとりぼっちのお留守番、妹を心配する気持ち…。お姉ちゃんの心の揺れが切なく優しく描かれています。
表紙ではお人形を独り占めしているように見えるお姉ちゃんですが、「いもうとのにゅういん」という一大事を乗り越えて、成長する様子がみられます。
実際、子どもが大きな病気をすると、お父さんお母さんは病気の子に手がかかってしまいがち。きょうだい児に目を向けることは大切です。
それを絵本で成し遂げてしまうのが、さすが筒井頼子さん&林明子さんの作品ですね。
大好きな林明子さんの描く女の子の仕草や表情がなんとも言えません。
筒井頼子さん&林明子さんの作品はこちらも↓
思わず入院したくなる?!「げんきなマドレーヌ」
「げんきなマドレーヌ」作・画:ルドウィッヒ・ベーメルマンス 訳:瀬田貞二 福音館書店
フランス・パリの寄宿舎で暮らす女の子たち。その中の1番ちいさな女の子マドレーヌが、盲腸炎になってしまいます!
入院して手術をしたマドレーヌ。お見舞いに行ったみんなが見たものは…?!
ベッドの上に立って手術の痕を自慢するマドレーヌがなんとも子供らしくてたくましい。
表紙に描かれているのはエッフェル塔。花の都パリを舞台にした、テンポがよくユーモラスで楽しいお話です。
翻訳者は、日本の絵本界の黎明期に活躍した瀬田貞二さん。
1972年発行の歴史ある絵本ですが、古さを感じさせません。
長男も気に入って何度も読んでとせがまれました。
瀬田貞二さんの絵本はこちらも↓
救急車、手術室…緊迫感のある写真絵本「よるのびょういん」
「よるのびょういん」作:谷川俊太郎 写真:長野重一 福音館書店
夜、発熱と腹痛を訴えた男の子が救急車で運ばれ、盲腸(虫垂炎)の手術をして朝を迎えるまでを白黒写真でつづった絵本です。
タイトルが「よるのびょういん」だけあって、検査室や手術室など、静かで緊張感のある夜の病院の写真が見どころです。
1985年発行の古い絵本なので、診断のプロセスなど今とは少し違うところもありますが、絵本としては問題なく読めると思います。
フィクションですが、詩人・谷川俊太郎さんのつむぐ登場人物たちのセリフがリアルで臨場感があります。
こちらも、興味津々の長男。図書館で何度も借りています。
言葉が魅力☆詩人・谷川俊太郎さんの絵本 ↓
なお、虫垂炎は、手術以外に薬で治療することもあります。
頻度が多いためよく知られている病気ですが、放置すると腹膜炎を起こして命に関わることもありますし、他のお腹の病気との区別がつきにくいこともあるため、なかなか侮れない病気です。
今回ご紹介した絵本では、3冊とも、無事手術は成功!
元気になる姿が見られて安心できますよ♪
今日の絵本
「もりのはいしゃさん」「ママのスマホになりたい」「ママがおばけになっちゃった」「もこもこもこ」「げんきなマドレーヌ」「こぐまちゃんいたいいたい」「だるまさんが」「モペットちゃんのおはなし」
長男4歳 次男1歳
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