「物を大切にする」を子どもにどう伝えるか?「たっちゃんのながぐつ」
物を大切にすることを子どもに伝えるのって難しいですよね。
赤ちゃん時代から、物を投げたり乱暴に扱ったら、
「イタイイタイだよ」
「かわいそうだよ」
と、物の気持ちを代弁して伝えてみたり。
幼児になってなくし物をしたら、
「ちゃんと片付けなかったからだね。困るね。」
と、片付けの大切さを伝えたり。
繰り返し、繰り返し、根気よく伝えていかなくてはいけないですよね。
今回は、そんな「物を大切にする」をテーマにした絵本、「たっちゃんのながぐつ」をご紹介します。
「たっちゃんとながぐつ」 作:わかやまけん こぐま社
「たっちゃんのながぐつ」のお話
靴屋さんで欲しかった長靴を買ってもらい、大喜びのたっちゃん。
枕元において寝るほどの喜びようでしたが、翌日遊びに行って早速、長靴を片方なくしてしまいます。
たっちゃんは「今度はなくさないよ」と言って新しい長靴を買ってもらいますが、なんと新しい長靴も片方紛失。
最後は、なくなった長靴が出てきて、たっちゃんは「もうなくさない」と、決意を新たにします。
「たっちゃんのながぐつ」で描かれているのは?
「たっちゃんのながぐつ」のレビューを見ると、「物を大切にする気持ちが描かれている」…などと書かれていますが…本当にそうでしょうか?
むしろ、このお話の面白さは、「懲りないたっちゃん」にあるのではないでしょうか。
そしてその「懲りないたっちゃん」こそが、ありのままの子供の姿を映し出しています。
買ってもらってあんなに大喜びしていた物ですら、2度なくす…それが、子供なんですよね。
2度なくす、何度もなくす。
悲しくなったり、叱られたり、そんな経験を繰り返して繰り返して、子どもは物を大切にすることを少しずつ学んでいくんだろうと思います。
愛すべき「たっちゃんとさっちゃんシリーズ」
「たっちゃんのながぐつ」は、「しろくまちゃんのほっとけーき」など「こぐまちゃん」シリーズで有名なわかやまけんさんによる、「たっちゃんとさっちゃん」シリーズの一冊。
大人の予想の斜め上を行く、等身大の子供の姿が面白く味わい深い、オススメのシリーズです。
魅力的なストーリーはもちろんのこと、絵本ならではの絵を追いかける楽しみもあります。
「こぐまちゃん」シリーズとは絵のタッチが異なり、淡い色の素朴な絵なのですが、たっちゃんが長靴をどこでどうやってなくしてどこからでてくるか、文にはなくても絵の中にちゃんと描かれていますよ。
枕元にそっと置かれるこぐまちゃんの絵本も要チェックです☆
そんな「たっちゃんのながぐつ」、実は2013年にリニューアルした作品なんですね。
実は私たち親子は、リニューアル前の版の本を偶然入手して、驚きの発見がありました!
次回はその発見をお伝えしたいと思います♪
長靴をモチーフにした赤ちゃん向け絵本もご紹介しています↓
今日の絵本
「いろいろおすし」「ひよこのかずはかぞえるな」「100かいだてのいえ」「もりのくまとテディベア」
「じゃあじゃあびりびり」「ばいばい」
長男3歳 次男1歳
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