絵本、ときどき、英語絵本

医者のパパと看護師のママの絵本育児

雨上がりの美しい世界で芽生えた優しさ「そらまめくんとめだかのこ」

雨上がりには何して遊ぶ?

梅雨。
雨の日は外で遊べなくてつまらない…
じゃあ、雨上がりには、何して遊ぶ?!

 

前回の記事では、0.1.2歳の赤ちゃんから幼児向け絵本をご紹介しましたが…

 

今回は、3歳以上の子供たちに人気の「そらまめくんのベッド」シリーズの中から、今の季節にぴったりな、「そらまめくんとめだかのこ」をご紹介します♪

 

そらまめくんとめだかのこ (こどものとも傑作集)


「そらまめくんとめだかのこ」 作:なかやみわ 福音館書店 こどものとも傑作集


「そらまめくんとめだかのこ」のお話

雨上がり。水たまりで遊ぶことを思いついた仲間たちは、自分のベッド(さや)をお舟にして、遊び始めます。

ところが、そらまめくんだけは、大事なベッドを水に濡らすのが惜しくて、自分のベッドは浮かべようとはしません。さらには、お友だちのお舟に乗りたがります。

そらまめくんはピーナツくんに頼んで一緒にお舟に乗せてもらいますが、ピーナツくんのお舟は転覆…


あ~あ…と思いきや、お話はここから急展開

水たまりの中の美しい世界の中で、そらまめくんたちは、迷子のめだかの子と出会います。
お家に帰れなくて困っているめだかの子のために、みんなで知恵を絞りますが、上手くいきません。

その時、そらまめくんは…?!

 

誰かのためなら優しくなれる

はっきり言って「けちんぼ」で「わがまま」のそらまめくん。

でも、自分の物へのこだわり、汚したくないという気持ちは、子供にとっては当たり前。
それで、自分のベッドは使わないで、お友だちのベッドを使いたがるという我が儘も、小さい子供なら言いそうなことです。


自分の物への強いこだわりがある一方で、誰かのためには優しくなれる。


そんな子供の可能性や心の成長を、「そらまめくん」シリーズは、優しく美しい色彩で表現しています。

 

シリーズ第1作の「そらまめくんのベッド」でも描かれているテーマですが、この「そらまめくんとめだかのこ」では、そらまめくんの心の変化が、より主体的に描かれています。

読んだ子供たちも、そらまめくんの心の動きに気付き、自分の心にある優しさの芽が刺激されるのではないでしょうか。

 

作者は、この「そらまめくんのベッド」シリーズをはじめ、「くれよんのくろくん」など、数多くの人気絵本を手掛けるなかやみわさん

この「そらまめくんとめだかのこ」では、その優しい筆遣いも際立っていて、水色や黄緑色を基調とした透明感のある雨上がりの風景も魅力的な一冊です。

 

今日の絵本

「アリの一日」「ねずみのいえさがし」「ねずみのともだりさがし」「よかったねねずみさん」「ひよこのかずはかぞえるな」

長男3歳 次男1歳

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