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平山和子「くだもの」の奥深い味わい方♪

平山和子「くだもの」福音館書店 感想・内容紹介

 

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みんな大好き、果物の絵本♪

 

一見シンプルな絵本ですが、読めば読むほど奥深い、その魅力をお伝えします!

 

写真のような果物の絵

 

 写真のような本物そっくりの絵が美しい、東京芸大卒、平山和子さんの作品です。

写実的に描かれた果物は、どれもみずみずしくて美味しそう。

それでいて、写真にはない手描きの温もりも感じられます。

 

 

1歳2歳の小さい子なら、お気に入りの果物の絵を、一緒に食べる真似をするだけでも楽しめます。

我が家も、ふどう大好きな長男は絵の中のぶどうを、いちご好きな次男はいちごを喜んで食べています(笑)

 

登場する11種類の果物の中に、お子さんの好物はあるでしょうか?

 

出てくる果物は実物大!

左ページには、まるごとの果物の絵と名前。

右ページには、「さあ どうぞ」とお皿に盛ってフォークを添えた果物を差し出す手。

 

これらが、なんと、実物大に描かれています!
(すいかだけは大きいので、カットする前で見開きいっぱい、カットした後で見開きいっぱい使っています。)

最後は、バナナの皮をむいて自分で食べてみましょう~

 

果物を差し出すときの「さあ どうぞ」

この絵本は、シンプルながらも決して無機質ではない優しさがあります。

それは、手描きの絵もさることながら、「さあ どうぞ」という言葉の力に他なりません。

 

この一言によって、その言葉の背景にある果物の皮をむいてカットして(または洗って)盛り付けた人…おそらくはお母さんの存在が感じられるのです。

「さあ どうぞ」という丁寧な言葉に込められた温かさを実感してくださいね。

 

季節の変化がわかる

旬のある果物がテーマですから、夏、秋、冬、春、(通年)と、季節を追って順番に描かれているのはさすがです。

しかも、果物を差し出す手も、夏は半袖、冬はセーターだったりと細かい変化がみられます。

 

 

季節ごとに描かれた写実的な果物の絵本なので、はじめての図鑑のような存在にもなりますね。

 

 

果物の対象年齢は?

福音館書店の幼児絵本シリーズ2才~4才むきと書かれていて、実際には、果物がわかるようになった1歳前後から2歳、3歳、4歳と自分で読めるようになるまで長く楽しめると思います。

是非、手にとって確かめてみてください♪

 

 平山和子さんの作品には他に、「おにぎり」や「いちご」「やさい」などがあります。
いずれも、「くだもの」と同様、写真のような緻密な絵の美しい絵本です。
「おにぎり」はおにぎりの作り方、「いちご」はいちごの育つ様子が描かれているので、もう少し大きくなって興味が食卓の外に広がってきたら、より楽しめると思います。


今日の絵本
「よかったねねずみさん」「きゅっきゅっきゅっ」「どこでおひるねしようかな」
長男3歳 次男1歳

 

 


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