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子育てあるある!お出かけ前のバタバタに「おでかけのまえに」の優しい眼差し

「おでかけのまえに」 林明子絵 筒井頼子文 福音館書店 感想・内容紹介

「おでかけのまえに」の作者は?

「おでかけのまえに」は、「はじめてのおつかい」「あさえとちいさいいもうと」など、珠玉の絵本を世に送り出した林明子さんと筒井頼子さんのペアの作品です。

林明子さんといえば、子どもの表情や動きをなんとも言えない可愛らしさで描くことで知られていますね。
また、筒井頼子さんは、子どもらしい子どもを優しく見守るストーリーテラーです。

 

「おでかけのまえに」の内容は?

そんな素晴らしいお二人が紡いだ「おでかけのまえに」のお話は、小さな女の子、あやこが主人公。
日曜日、今日は家族でピクニックに行く日。 あやこは楽しみなあまり張り切って準備をしますが、張り切りすぎてハプニング続き。お父さんお母さんはあやこのフォローをしながらお出かけの準備をして…さあ、出発です。
お出かけ前の様子が、大変ながらもほほえましく描かれてます。

 

「おでかけのまえに」の魅力は?

~隅から隅まで味わいたい林明子さんの絵~

「おでかけのまえに」は、なんといっても林明子さんの絵が魅力。 文を読まなくても絵を見ればストーリーがわかるだけでなく、文に書かれている以上のことを、絵が雄弁に語ります。
表紙には、あやこがピクニックの荷造りをするシーン。扉は、当日の朝起きる前のあやこ。そして裏表紙には、ピクニックに行って遊ぶシーンが描かれています。
お話の前後が絵だけで語られるのは、絵本の醍醐味ですね。

それだけではありません。 窓辺に吊るされたてるてる坊主。小さなリュックに詰められる荷物。 色とりどりのお弁当…。
ピクニックの楽しみな様子が、繊細な絵の中にふんだんに描き込まれています。
もちろん、林明子さんならではの、あどけないあやこの表情やしぐさも必見です。

~あやこの子どもらしさ~

ピクニックが楽しみで仕方ないあやこ。
楽しみな様子は、あやこの表情からも言動からも存分に伝わってきます。
失敗してもめげない、元気いっぱいなあやこは、まるで我が子のよう。今にも絵本から飛び出してきそうです。
その伸びやかで子どもらしい様子は、好感が持てますね。

~お父さんお母さんの温かさ~

「おでかけのまえに」では、次々に失敗をやらかすあやこと、それに怒らないで対処する両親の姿が描かれています。
現実には、ついつい怒ってしまうこともあるとは思いますが…
子どものすることに目くじらを立てるのではなく、受け止めてあげる、こんな姿勢を見習いたいと思います。

「おでかけのまえに」は、育児が大変なお父さんお母さんにとって、あるある!と共感できて、育児ストレスを感じている人も癒される一冊ではないでしょうか。
もちろん、子どもにとっても楽しく、我が家も長男に何度も繰り返し読んでいます♪ 

 

次回は、「おでかけのまえに」英訳版「Before The Picnic」をご紹介します。

今日の絵本
「きゃっきゃっキャベツ」「しょうゆができるまで」「くつくつあるけ」
「おててがでたよ」「おへそのあな」
「The  Doc at Work」「Stuffy the Brave」「Hooray for Cuddles」「Help is on the Way」
長男3歳 次男1歳

 

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