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「とこちゃんはどこ」松岡享子&かこさとしの探し絵絵本

松岡享子さん文、かこさとし加古里子)さん絵「とこちゃんはどこ」(福音館書店)の感想、内容紹介♪


松岡享子さんといえば、林明子さんとの絵本「おふろだいすき」の文や、「くまのパディントン」シリーズなど数々の翻訳絵本を手掛けた絵本作家さん。

そして、かこさとしさんといえば、「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのぱんやさん」などでお馴染みの作家さんです。
他にもたーくさんの名作を描いていらっしゃいますが、そんなかこさとしさんならではの絵の特徴に、「ものづくし」(物尽くし)があります。
これは、物をたくさん描き込んだ絵のことです。

さて、そのたくさんの物を描くかこさんが、たくさんの人を描いたらどうなるでしょう?

とことこ迷子になるとこちゃんの、探し絵絵本の完成です!


探し絵だけでない、お話としての魅力


「とこちゃんはどこ?」は「ウォーリーをさがせ」のように迷子になったとこちゃんを探します。

でも、この本の最大の魅力は、単純なさがし絵ではなく、お話になっているところ!

ストーリーをご紹介しますね。

まず、とこちゃんは幼稚園入園前の元気いっぱいの男の子で、彼がおばあちゃんに買ってもらったお気に入りの赤い帽子をかぶって四季折々お出かけに行きます。
行く先々で迷子になるとこちゃんを探し回って、お父さんやお母さんは疲れてしまう…というパターンが何回か繰り返されます。

でもそこで終わらず、最後にはとこちゃんがいなくならないように、お父さんお母さんはしっかり手をつないぎます。
そして、無事とこちゃんは幼稚園入園の日を迎えるのです。

とこちゃんたち家族に共感して、彼らのことが好きになってしまうような、そんなお話になっています。

(我が家の子供もすぐにいなくなってしまうので、親子とも親近感があります)


もっと楽しい「とこちゃんはどこ?」

絵の中に隠れているのはとこちゃんだけではありません。

とこちゃんのお父さんやお母さん、おばあちゃんも探してくださいね。
よーく見ると、だるまちゃんやてんぐちゃんもいますよ~!

そして、最後にデパートで迷子になるシーンではひとひねり。
あれ?!とこちゃんがいない…??
本気で見失うかもしれません。

背表紙には、幼稚園の入園式らしきとこちゃんが!
まさに、隅から隅まで楽しめる絵本です♪

「とこちゃんはどこ?」はCDつきの英語版も出版されています。 

abcdehon.hatenablog.com

 今日の絵本

「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」
 
長男3歳 次男1歳



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